音切 鷹也

PROFILE

[オトギリ タカヤ] - 23歳 / 174cm / 人間
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"血"の魔導師。要するに血の魔法使い。咲く花は『弟切草』。
自分の心臓を触媒にするせいで健康がボロボロ。持病は低血圧と貧血。
ハチャメチャに攻撃的な一族。というか使える魔法が攻撃一辺倒。

見目からしてガラが悪そうに見えるが、実際そんなことはない。多少口が悪い程度。
良くも悪くも平凡の域を出ず、既知の相手からは「努力家な凡人」「貧乏クジの常連」と称される。
表向きノリが軽く今時な風を気取っているものの、
「したい事をさせて貰えなかった」人生が長く、割と世間知らずで物事を甘く見がち。

曰く、大して理由もなく右目を隠している。


❖ 属性

属性は水と火の混合。厳密には火に偏るが、液体を扱う点では水を含む。
血を主とするが、液体全般に及び須く炎に変える術を使える。
それ自身が燃料や火種そのものであるように、自他が流した血液を媒体として炎を生み出す。

これらにより生み出された炎は自在に広がるが、あくまで媒体となるものを起点とした場合に限られる。
また、炎である性質自体は変えることが出来ず、消火剤や媒体の固体化(冷却など)で無効化が可能。
但し炎へ水を掛けることは御法度。結果的に媒体の容量が増し、勢いが増すだけとなる。

その他、液体そのものの操作も可能であるため、生命物(人体、動物)へ特攻。無機物にも液体燃料を含めば有効。
弱点として、液体→固体・気体と変化したものを、彼の魔法で再度液体に戻すことはできない。
逆の場合は、例えば氷であるならば火で溶かすなど、何らかの手段で一度液体へと変える必要がある。


❖ 紅色の魔眼

神様との契約で紅色の魔眼を得るも、何も為せなかった一人の男。

魔導書作りの家系に生まれた寵児。事象を文字として記すことでそれを発生させる。
簡単に書くと、「紙に記すことで極論何でも生み出す」ことができる魔法使い。

普段隠している右目は赤い魔眼になっていて、見た魔法や魔術を一つの"項目"としてストックすることができる。
前述の魔法作りにはこの"項目"を素材のように組み合わせたりして、作る魔法の効果などを理由付ける必要がある。
(簡略例:火の玉を撃って爆発させる魔法→「火球」+「弾丸として発射」+「爆発する効果」など)
彼自身の想像力と理由付け、そして何よりストックの数が多ければ多いほど有利に、強い存在となれる。

但し"項目"を増やすには、術行使の一部始終を見る必要がある。詠唱なら一字一句を聞き、魔法陣ならその全体像を見ないといけない。
彼がいたところだとそんなことしてたら相手に引っ叩かれたり怪しまれるので、結果的にあまりストック数は多くない。


❖ 悔恨

ずっと救えずにいた幼馴染が突如姿を消し、長年かけて造った”道具”を失った家は抗う余地もなく崩壊。
権力を失った幼馴染の家筋と異なり、問題点を唯一訴えていた鷹也の存在から音切の家は急速に力を増した。

一方、鷹也は未だ行方知れずの幼馴染のことが気掛かりとして残り続けていた。
当初は自身の四肢を代償に対話の”契約”を結ぼうとするが、寸での所で母親に妨害を受けてボツ。
母の姿を借りる形で電子の海に飛び込み、そこで同じくログインしていた幼馴染と再会を果たした。

明確には言葉に出せず、未練を滲ませる彼に対し、幼馴染は「もうお前に支えられなくても歩ける」と離別を口にする。
大より小を選べない意気地無し。ただ一人を追いかける勇気を掴みきれない彼は、幼馴染に最後、嘘吐きと呟かれ接続を切られた。

そう呟かれたのが、かつて約束を破り救いの手を差し伸べられなかったからだと彼は知っている。
だから今でも彼は悔恨の花を咲かせ、過去への自己嫌悪を抱いている。
愛ではない。恋でもない。情でもなければ、想いでもなく。
それは深く癒せない未練と、根を張り枯れない後悔の痕。

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Author:むら