八名 真一

PROFILE

[ヤナ マサカズ] - 25歳 / 177m / 電子体
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黒い服、カーキのモッズコートを着た青年。見目は成人前後で、身体は細いが整った顔立ち。
大抵鉄バット持ち歩いてるし、持ってなくても何処からか出す。怖い。
日中夜、公園や近所をふらつく職業不定推定無職。友人の金で生きてる。

態度の悪いツンデレ。大体態度が悪いだけで面倒見は良い方。
然程過激ではなく、好戦的な訳でもないが、吹っ掛けられた喧嘩は買う。
反社会的な言動も行い、自身が生きる社会に対して否定的な態度をとる。
普段は割かし思いつきだけで生きてる子供っぽいやつ。昔から運動が好きで、特に走ることと飛ぶことが好き。

社会は機械に管理され、AIと支配、独裁的なディストピアで世界はできている。
管理される限り平穏な世界。彼自身はそんな社会を最も嫌っており、故に政治を最も嫌う。
元々誰かの下につくこと自体を厭う点もあり、密かにつけられた監視を時折殺している。


❖ 内面

七人殺害の自供で逮捕されたが、実際は憶えている限りで十二人を殺している連続殺人犯。
既に死刑囚となっており、表向きには執行済みとなっているが、実際は脱獄を果たした人物。

知性があり、対話も行えるが精神的な繋がりや倫理を殆ど信用していない。
暴力的で、利己的で、そして傲慢で強欲な人物。だが面倒見は良く、子供には力を振るわない。
良くも悪くも、即物な肉体関係だけが人を繋ぎ止められると感じており、大体の知人友人と性的経験がある。
しかし彼自身は快楽を嫌っており、その行為を好ましいとは思わず、彼にとって必要が故に行っているに過ぎない。

暴力的な家庭で育ち、両親からは着飾りの装飾のように扱われ続け、育児放棄もされてきた。
9歳の時に野外で両親の暴力を受け、現場が増水した河川敷であったこと、偶然親友が居た点から事件に発展。
親友が彼の両親を木枝で刺し、かつ河川へと突き落としたことで両親は死亡。
財閥の息子であった幼馴染は隠蔽の代わりに責任を取り、一族の手で顔の半分を焼かれ、彼とは絶縁させられた。


❖ 後悔

その後遺された彼は義理親の手へと渡るが、その先でも人権を奪われたような生活が続いた。
かつては短距離走選手だったが、一度大会で失敗して以降はその話題へ触れることも、走ることも禁じられた。
一家、主に親族の権威のためにも、『何かに失敗するような子供』は元々必要とされていなかった。
一方で性的奔放な環境に置かれたのもこの頃からで、現在の価値観などはこれらが起因している。

しかし、彼には幼少期の記憶が一部欠けている。生まれなければよかった、その事は強く憶えている。
これは幼少期、親友が川に突き落とした、彼自身の父母の姿を見たことが原因となっている。
友人の手を汚させ、自由を奪う未来を作ってしまったことを、彼は最も悔いている。


❖ 素性

電子世界上における最も初期型のクローンアバター。
そのため、他個体よりも機能の制限が緩く、AIの支配をあまり受けていない。
また、同時にAI管理の抜け穴のようなものにもなっており、世界に対する違和感を抱けている。
電子空間を大規模に破壊しかねない魔法を、実質無制限に使えてしまうのもこれらの影響による。

現実世界上においては、一教会を管理する神父の男性、『八名 一晴』である。

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【稼働:フタハナ】
Illustrator:箱舟みかん
Author:むら