ID:Roniaの記録
『世界桜』のものがたり~其ノ捌
人間を滅ぼし尽くすと決めた『世界桜』は、己に残された切り株から、動ける身体を作り上げた。
等身大の人形に、その姿を変えた。
呪いの力を宿した、人形に成った。
そして、共に顕現した拳銃を両手に、目に付いた人間共を片っ端から殺していった。
しかし、何時しか人間共は、今度は『ソレ』を、『世界桜』を滅ぼそうと、武器を手に襲い掛かって来た。
人間共は『世界桜』から、ありとあらゆるモノを、何もかもを、全てを、毟り尽くしておきながら。
更に、『世界桜』という存在そのものさえ否定しようと。
その存在を悪と糾弾し、復讐という行為は許すまじと。
その存在を、始めから無かった事にしようとしたのである。
『ソレ』を孤独にさせたであろうに。
『ソレ』を過去に捨てたであろうに。
『ソレ』を復讐に走らせるには――充分すぎる仕打ちをしたであろうに。
人形は拳銃の引き金を引く。
憎悪と殺意を積み上げていく。
最早畜生に生きる価値無し。
必ず滅ぼし尽くすと決意を抱き、襲い来る人間共の脳天を、心臓を撃ち抜いていった。
等身大の人形に、その姿を変えた。
呪いの力を宿した、人形に成った。
そして、共に顕現した拳銃を両手に、目に付いた人間共を片っ端から殺していった。
しかし、何時しか人間共は、今度は『ソレ』を、『世界桜』を滅ぼそうと、武器を手に襲い掛かって来た。
人間共は『世界桜』から、ありとあらゆるモノを、何もかもを、全てを、毟り尽くしておきながら。
更に、『世界桜』という存在そのものさえ否定しようと。
その存在を悪と糾弾し、復讐という行為は許すまじと。
その存在を、始めから無かった事にしようとしたのである。
『ソレ』を孤独にさせたであろうに。
『ソレ』を過去に捨てたであろうに。
『ソレ』を復讐に走らせるには――充分すぎる仕打ちをしたであろうに。
人形は拳銃の引き金を引く。
憎悪と殺意を積み上げていく。
最早畜生に生きる価値無し。
必ず滅ぼし尽くすと決意を抱き、襲い来る人間共の脳天を、心臓を撃ち抜いていった。