ID:Roniaの記録

『Morgilion Finsurfin』という男

わたしおれ』自身の認識は妖精エルフ……延いては『心ある人間ヒト』としている。

けれども、『わたしおれ猪獣人オークでもある』という認識も、忘れないようにしている。

何故なら、どちらも『わたしおれ』という存在を形成する要素だからだ。

故に、『どちらの認識も欠いてはいけない』と思っている。

それは、その要素じぶんを棄てる』事と同義だから。



「――そう、恨んではないとも。父上も、母上も、猪獣人オークも、そして妖精エルフも」


「むしろ現在いまは、感謝の気持ちでいっぱいだ」



「……『わたしおれ』を産んでくれて、育ててくれて、認めてくれて――ありがとう」