🦂⛵️創作TRPG/ソロジャーナル 「In seaside,so said.」ログ 2巡目
前回までのあらすじ
魚がビチビチ跳ね回って大変だった。
1巡目 https://rabbithutch.site/usagoya/record.php?id=231
[main] : そんなわちゃわちゃが一通り済んだころには、海に再び静けさが戻ってきました。
また考え事やお話のテーマが見つかるかも……
横目で見ながらぜんぜん別のことを考えてる。
♣︎…暗い話題、過去、後悔、トラウマ Q 大切な人や、命を失ったことはある?
[main] : 魚が逃がされるのを見てこれが出てくる情緒。
逃げた魚を目で追う。
暗くなってきてもなおフラウィウスの海は透明で、
無事に同じ種類のものらしい魚群に戻ったところまで容易に見届けられた。
どこか遠くを見るように、あるいは眩しいものでも見るかのように目を細め、
「家族がいたのだな」とだけ呟いた。おのれには最早無いものだ。
「家族じゃないかもだけど~……勇敢なるオレの機転によってみごと!
あのおサカナたちは同族のもとに帰れたのだ!」
「ハグレ者の僕らとは違って。な~んて……ねぇ?」
しんみりしてきた空気を引っ掻き回すかのようなけらりとした笑み。
「? ハグレモノ」
皮肉っぽい言い回しは無視したのかあるいは気が付かなかったのか、
頭を少し傾けて、戻す。
「だが、キミは」「帰る場所があるだろ」
「キミが勝手に飛び出てった、」「とかいう……」
「……む。いや~なトコを突いてくんね」
「ま、家族とかってくくりはね。手放しに大切なもの!じゃない場合もあんだ。
特にニンゲンの場合だと、いろいろと……」
「ゆりかごとして、寝心地が良くない家もあるもんなの」
「だもんで、この話はナシ!
もっと楽し~コト考えよ~!」
♠︎…海辺イベント 2 スケッチでもしてみない?
「例えばホラ……目の前の景色を絵に残してみる! とか~」
「夕日も海も砂もきれいだし! どお?」
「描くものがないが」「砂と枝しか……」
「え~……枝という絵筆を手に取り、
砂というキャンバスに思いのままをぶつけるのだ~!」
「てゆワケでどうどう? やってみない?」
「はあ……」
「ヒトデでいいか」「もう……」
これは……もう鬱陶しくまとわり続けられるか、
てこでも動かなくなるかのどっちかだ。
仕方なく手ごろな枝を手に取り、柔らかい砂に描き始める。
出来栄えは……100点満点ならどのくらいかな……
1D100 (1D100) > 82
まあまあ精巧なヒトデの絵が砂の上に描かれた。
……が、それすらも波がさらっていき、長くは残らなかった。
「へえ……意外と上手いじゃん。
ポラロイドカメラでも持ってくれば良かったかな~」
たぶん元となったヒトデはまだ残ってるだろう、
それをツンツンつつきながら喋る。昼間の日差しでもうすっかりかさかさだ。
「それも……」「持って帰るつもりなのか?」
「死骸だぞ」
フナムシとか巣くってそう。けげんな目……
「や、さすがにねえ……脆そうだから持って帰っても困るかも……」
絵が見れて満足したし、そろそろ他の物を探してみようかな。
2D6 (2D6) > 3[1,2] > 3
1 海のもの 2 真珠層の張る貝
がさがさとしていて武骨な、大ぶりの貝殻。
内側はまるで虹がとろけて白金となったかのような層になっている。
「わ~!!見て!!コレ!!パールじゃない!?
めちゃくちゃ高いんでしょ!?持って帰ったら大金持ちになれんじゃあ……!?」
おおはしゃぎ!
「そうなんじゃないか」
形と大きさによるんじゃないか?とか、
一粒でそんな大金にもならないだろ、とか色々浮かんだものの、
まためんどくさいことになりそうだったのでやめて、浜に目を向ける。
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6 消えゆくもの 3 海の波音
砂を踏む足音、はずむ話、海鳥の声……そんな音たちの隙間を縫い、
ずっと傍に居た寄せては返す波の音が、その時ばかりは妙に気に留まる。
「……ン、」
足を止めて、陽が落ちていく海の方を見た。
来た時よりもだいぶ傾いていて、夜の気配はもうすぐそこまで来ているらしい。
体も少しずつ覚醒してきたのか、先ほどよりも波音が明瞭に聞こえる。
穏やかな呼吸のようなそれにだけ集中すると、戦い通しでささくれた心が凪いでいくような心地がした。
「……悪くないな」「海も」
言葉以上の意味や実感はない、素朴な好感の意をこぼす。
一日の成果として持ち帰るなら良い発見だろう。
「オレと話す時もそんくらい素直でいてくれたらな~」
なんて茶化しながら、次の話題でも探そうかな……
素直に話してくれそうなやつ!