異能、異能力者(魂喰らい)
異能力者の概要
かつて存在した世界で
始祖、あるいは永遠なる少女、託された者、黒い者、白百合の教祖、夢鬼、龍の番、逃亡者と呼ばれた存在から人間へ与えられた力。それを扱う者。
その力を得たものは姿が若いまま──おおよそ第二次成長期の頃で留まり、何もしなくとも200年もの間生きられる。
それらは副次的なものであり、超常の力を手に入れられることこそが彼ら彼女らを異能力者と呼ばれる所以である。
異能、異装の概要
異能は思春期の一場面、激情に駆られた時、死に至る直前に発現し、その瞬間に強く意識されたイメージ、その解釈が能力となる。
何かをつなぎ止めたいのなら鎖に、何かに燃えるような怒りを感じたなら炎に、何かを隠したいなら幻影に、何か強く追い求め、憧れるような、羨ましくなるようなものがあるなら、それを手に入れる手助けとなる。
異装は異能力者が異能の発現するにあたって強く意識されたイメージ、あるいはその比喩表現を現実に起こす技術である。
それは鋏にも、首縄にも、狼にも、顔を隠すものにも、あるいは前世の姿にもなる。
異能力者のある欠点を利用することを可能にしている。
正体、別世界での扱い
異能とは、本来始祖のみが持っていた世界の管理権限である。
ヒトや魔物が持っているのは仮権限みたいな弱い権限なので自分が強く持っているイメージでしか世界を好き勝手出来ない。
それと殺した相手の魂を取り込み力にできるという性質を持っているため別世界では魂喰らいとも呼ばれていた。
権限は魂に刻まれているので冥界側も輪廻転生の時にむやみやたらに別世界に廻せなくて困っていた。
それはそうと現世に異能力者の魂と人間の魂が勝手に集まって異界的なものを作ってしまうことにも困っていた。
本来の挙動ではないらしい。
異能の使用制限
異能は世界の権限の悪用みたいなものなので権限を持ってない異世界では使えないことの方が多い。
例外として世界ではなく自分を起点に発生できる異能であれば使えたりする。
異装などがこれに当てはまる。
使用制限とは少し違うが異能力者は心を折られると異能が使えなくなるとされている。
異能が使えなくなるだけで異能力者ではなくなる訳ではないし、精神状態がある程度安定して立ち直るとまた使えるようになる。