ID:884teikiの記録

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すっかり座り慣れた操縦棺。
その中であたしの心臓は早鐘を打っていた。

「ほ、他に手段はないワケよ。腹くくれ、あたし……。サボりはなしって言ったじゃ〜ん?」



カタパルトでの射出。
いつもの、ちゃんと整備されたものとはワケが違う。

「……うう、これで死んだら意地でも化けて出てやるワケよ。遅延害悪クソ校長……!」



モニター越しに恨めしく睨んだ頭上が開く。
時が来る。
その先には。

「――ふぎゃーっ!?」



光が、見えつつあった。


「…………おそら、きれい……」