雨水 カオリ（うすい かおり）。かつての「フローリア」の一人。古風な魔術衣を身に付けた少女。

魔法実験に失敗し、一つの世界に対して同一の存在が七体出現した過去を持つ。
何かの拍子にかぼす狂になった。それからかぼすに関する魔術の研究にて頭角を現し、今では対かぼすならだいたい何でもできると豪語するほどになった。

月での猶予期間の終わり際、雨水ハナという女性に誘われ異世界への移住を決意する。その世界はハイ・ファンタジーの出身者にとって全くの未知。

聞く限り、危険の少ない楽園のような世界。
魔法無しで社会はどのような仕組みで動いているのか。
はたしてそこでも魔法は使えるのか。
かぼすはどのように扱われているのか。
箒の運転に免許は必要なのか。


新たにカオリと名付けられた少女のその先は、ここで語られることはない。


私はたった一人の本物である。
私は私、この世界にカオリは一人しかいないから。





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『とある日の新聞記事』

雨水 カオリさん（16）、リモネンの詳細な新効能13種を発見、新薬に期待集まる。類まれなるカボス愛が成した偉業に …… [購読]