【秘匿】ログ ████
████: ██████
対象: 不明
場所: ██████
序文: 対象-███の収容後、最初の発生地点と思われる箇所の周辺で発見された録音データ。
中には███-Aと███-Bが存在し、████████████████
この記録は███の████の職員以外は閲覧を禁止する。███【規制】【規制】███████
[記録開始]
███-A: どうして逃げるんですか?あなたが僕を作ったんでしょう?
███-B: 近寄るな!お前なんて知らない、どうしてあそこから生物が出てきた!なんで…… (動物の小さな悲鳴、肉を圧し潰すような音)
やめろ!██!██、死ぬな、██!すぐ病院に連れて行ってやる!
███-A: こうしたからでしょう?こうしたからだ!お前が!
お前が始めた、お前が作った、お前が求めた!(大きな破壊音) どうしてあんなことをした!
███-B: まさか……生き残ったのか!?そんなはずない、あの蠱毒は何年も前に (大きな破壊音と警告音)
███-A: お前のせいだ。
███-B: 僕のせいじゃない!
███-A: 嘘吐きは嫌いだ。誰よりも! (破壊音、人間の男らしき悲鳴)
███-B: お前が生まれるわけがない。あれは理論から失敗してたはずだ……
███-A: 僕を見てもそんなことが言えるのか?この僕を見てもなお?お前が求めた通りなのに?
███-B: 僕は好奇心であの実験をやった。でも理論と術式の両方が違うのにうまくいくはずがない。
第一なんで逃げ出せた?あそこには鏡できちんと封をしてから捨てたはずなのに……。
███-A: (息を呑む音)
███-B: お前は成功したんじゃない、全部失敗したんだ。どこも最強なんかじゃない。
何度でも言ってやる!よくも██の足を!お前なんか、消えてないだけの残り滓で (大きな破壊音と警告音)
(いくつもの警告音)
███-A: そんなわけない。
許さない、僕に望んだくせに、僕たちにそうしろって言ったくせに。
全部殺してやる、お前なんか、お前たちなんか、みんな、僕を裏切ったのか?
僕たちがみんなのためになるって、いったのに、お前は。
███-B: (動物の小さな鳴き声)
███-A: ……いいよ、行って。お前の壊れた片足を見れば、みんな僕たちに気づくだろう。
お前が伝言代わりになるんだ。着くまで、僕の片手をつけてやる。
僕のこと、お前は悲しんでくれてたもんな、██。
[記録終了]