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｢……健康診断の結果が基準値に達してない？｣

｢はい｣

｢もっと食えって？｣

｢はい、せめてあと4kgくらい体重を増やして貰えると｣

｢……あのね、言っとくけど食えない原因お前らでもあるから｣

｢なんのことでしょうか｣

｢すっとぼけんなよ｣

｢……あ、そうだ｣
｢俺が依頼中に失踪して、7日間通信が途絶したら逃亡じゃなくて行方不明ってことにして｣
｢それが規定ルールでしょ？一応｣

｢規定とはいえ駄目です｣

｢え～｣

｢……最近の貴方は失踪することが多すぎる｣
｢7月の5日間、8月の7日間、そして今月の3日間｣
｢貴方はどこにいたんですか、鷹匠無為｣

｢秘密。答える訳ないじゃんね｣
｢俺だって息抜きしたいの、監視の目を盗んでアウトドアくらい許してよ｣

｢駄目です。貴方はまだ自分の立場を理解していないようで｣

｢……｣

｢もう一度伝えます。貴方は理ルールを逸脱している。｣
｢何があるか分かったものではない。爆弾のようなものです。｣

｢……何回も聞いたけど、俺ってそんなにやばい？｣

｢都市伝説に概念を支払った例はここ数十年で貴方しかいません｣
｢──それよりも、貴方の体の方が異常なのです｣
｢成長の止まった、というより……時が止まったと言うに近い肉体もそうですが｣
｢貴方は既に人間の域を超えている｣

｢だから｣
｢いい加減自覚してください、自分が化け物であることを｣